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オープンiエリア仕様

オープンiエリア対応サイトを作成するためには、iモードサーバのCGI を呼び出す必要があります。本章では、CGI の呼び出し方とコンテンツサーバへのアクセス方法を説明します。

画面遷移とアクセスフロー

 
上図は「食べ歩きガイド」という架空のサイトでオープンiエリアを利用した画面遷移例です。以降、各画面を基に詳細仕様について説明します。

エリアコードのみ利用する場合

基地局情報を元に測位した緯度経度情報を利用する場合

各画面の詳細仕様

画面①で記述する記述方法と、画面②からコンテンツサーバへのアクセスの詳細な説明を行います。

エリア情報等検索画面(画面①)

コンテンツサーバでオープンiエリア機能を使用する際の記述を示します。

(1) <A(アンカー)タグでアクセスする場合のHTML 記述>

<A href=“オープンiエリア機能を使用するためのURL”> ・・・ </A>

   「オープンiエリア機能を使用するためのURL」

http://w1m.docomo.ne.jp/cp/iarea?ecode=OPENAREACODE&msn=OPENAREAKEY&nl
=コンテンツサーバへの遷移先URL(画面③)&arg1=aaa%3d123&arg2=bbb%3dxyz
& posinfo=1[or 2]

   ※ URL 中には、改行、スペースは入れないで下さい。

(2) <FORM タグでアクセスする場合のHTML 記述>

<FORM method=“post” action=“http://w1m.docomo.ne.jp/cp/iarea”>
<INPUT type=“hidden” name=“ecode” value=“OPENAREACODE”>
<INPUT type=“hidden” name=“msn” value=“OPENAREAKEY”>
<INPUT type=“hidden” name=“nl” value=“コンテンツサーバへの遷移先URL”>
<INPUT type=“hidden” name=“arg1” value=“aaa=123”>
<INPUT type=“hidden” name=“arg2” value=“bbb=xyz”>
<INPUT type=“hidden” name=“posinfo” value=“1[or 2]”>
<INPUT type=“submit” name=“ok” value=“ok”>

   ※ method はget またはpost のどちらかを選択します。FORM タグの場合URL エンコードは不要です。

<パラメータ説明>

HTML 記述で使用するパラメータの説明を行います。

  パラメータ 内 容
1 URL “http://w1m.docomo.ne.jp/cp/iarea?” (固定)
※インターネットからはアクセスできません。
2 ecode “OPENAREACODE” (固定)
(i モードサーバ内で使用するため省略できません。)
3 msn “OPENAREAKEY” (固定)
(i モードサーバ内で使用するため省略できません。)
4 nl(エヌ・エル) ・コンテンツサーバへの遷移先URL(画面③)を記述する。
このURL にはパラメータは付けないで下さい。
・コンテンツサーバへ引き渡したいデータのある場合はarg1,arg2
を使用します。
・URL の先頭には必ず“http://”の文字列が必要です。
(“https://”も使用可能)
・URL は最大256 バイト(“http://”も含む)までです。
5 arg1 ・コンテンツサーバへの遷移先URL に引数を渡したい時に使用
します(省略可能)。
・コンテンツサーバに送りたい任意のパラメータと引数を指定
可能です。
・記述できる引数のバイト長上限はそれぞれ64 バイトです。
例 aaa=123 をエリアコードと共にコンテンツサーバへ送信
したい場合
arg1=“aaa%3d123”(A タグの場合)
arg1=“aaa=123”(FORM タグの場合)
注 A タグの場合“aaa=123”の“=”部分はURL エンコードに
従い%3d に置き換えます。
6 arg2
7 posinfo ・基地局情報を元に測位した緯度経度情報を受け取りたい時に使用します(省略も可能です。省略時には従来通り、エリアコードのみの提供となります)。
値が“1”の場合
「エリアコード」「基地局緯度経度」をnl に設定されたURL へ通知します。
値が“2”の場合
「基地局緯度経度」のみをnl に設定されたURL へ通知します。
※posinfo=2 の場合、エリアコードを受けとることができません。
  • ・A タグでパラメータ(項目4,5,6)に漢字、半角カナ等を使用する場合は、必ずURLエンコードをしてください。またパラメータにスペースは使用しないで下さい。
  • ・A タグ、FORM(GET)の場合は、指定可能なURL とパラメータの合計を200 バイト以内にして下さい(URL エンコード後)。この場合、nl パラメータのURL 長も含まれます。
  • ・各パラメータ名は小文字で指定して下さい。
  • ・URL エンコードについては、インターネット関連の書籍等でご確認下さい。

エリア情報等送信確認画面(画面②)

エリア情報等検索画面(画面①) で与えられた情報を基に、i モードサーバCGI が携帯電話に確認画面(例.画面②) を返信します。ユーザが、エリア情報送信確認画面でOK(承諾)ボタンを押すとコンテンツサーバにエリアコードが送信されます。アクセスの際には以下のパラメータが送信されます。

<コンテンツサーバへ送信されるパラメータ>

POSINFO 指定なし(エリアコードのみ)

<FORM method=“post” action=“ コンテンツサーバへの遷移先URL(画面③)”>
<INPUT type=“hidden” name=“AREACODE” value=“******”>
<INPUT type=“hidden” name=“aaa” value=“123”>
<INPUT type=“hidden” name=“bbb” value=“xyz”>
<INPUT type=“submit” name=“ACTN” value=“OK”>
</FORM>

POSINFO 指定有り(値:“1”の場合)

<FORM method=“post” action=“ コンテンツサーバへの遷移先URL(画面③)”>
<INPUT type=“hidden” name=“AREACODE” value=“******”>
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="LAT" VALUE="+dd.mm.ss.sss">
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="LON" VALUE="+ddd.mm.ss.sss">
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="GEO" VALUE="wgs84">
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="XACC" VALUE="1[or 2 or 3]">
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="POSINFO" VALUE="1">
<INPUT type=“hidden” name=“aaa” value=“123”>
<INPUT type=“hidden” name=“bbb” value=“xyz”>
<INPUT type=“submit” name=“ACTN” value=“OK”>
</FORM>

POSINFO 指定有り(値:“2”の場合)

<FORM method=“post” action=“ コンテンツサーバへの遷移先URL(画面③)”>
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="LAT" VALUE="+dd.mm.ss.sss">
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="LON" VALUE="+ddd.mm.ss.sss">
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="GEO" VALUE="wgs84">
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="XACC" VALUE="1[or 2 or 3]">
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="POSINFO" VALUE="2">
<INPUT type=“hidden” name=“aaa” value=“123”>
<INPUT type=“hidden” name=“bbb” value=“xyz”>
<INPUT type=“submit” name=“ACTN” value=“OK”>
</FORM>

 

  パラメータ 内 容
1 method POST(固定)です。
2 action コンテンツサーバへの遷移先URL(画面③)
(3.2.1 NL 項目)です。
3 ACTN OK(承諾)ボタンのパラメータ名です。
4 AREACODE ユーザと通信している基地局エリアコード(5 桁)です。
5 LAT フォーマットは、dms(±dd.mm.ss.sss)
北緯を+、南緯を-として指定されます。
60 進法で、度をdd、分をmm、秒をss として表記し、小数点以下は
10 進法で三桁表記とする。度分秒の各パラメータは「.」で区切り、
全ての記述は1バイト文字(半角文字)で記述されます。
[例]lat=+35.00.35.600
6 LON フォーマットは、dms(±ddd.mm.ss.sss)
東経を+、西経を-として指定されます。
180 進法で度をddd、60 進法で分をmm、秒をss として表記し、小
数点以下は10 進法で三桁表記とする。度分秒の各パラメータは「.」
で区切り、全ての記述は1バイト文字(半角文字)で記述されます。
[例]lon=+135.41.35.600
7 GEO 測位結果の測地基準系(世界測地系)を任意の文字列で表記する。
全ての記述は1バイト文字(半角文字)で記述されます。
[世界測地系]geo=wgs84
※機種により「wgs84」は「WGS84」になることもあります。
  XACC

測位結果の誤差範囲を測位レベルのパラメータとして表記します。
なお、全ての記述は1バイト文字(半角文字)で記述されます。
誤差範囲と測位レベルは以下のように対応します。

誤差範囲 測位レベル
水平誤差<50m 3
50m≦水平誤差<300m 2
300m≦水平誤差 1

[例]x-acc=1

  POSINFO 指定した値が再確認用に送り戻されます。
  aaa 画面①で指定したarg1 パラメータの右辺のパラメータ名
(aaa)、引数(123)が引き継がれます。
arg1 が無指定だった場合は、INPUT 行ごと省略します。
  bbb 画面①で指定したarg2 パラメータの右辺のパラメータ名
(bbb)、引数(xyz)が引き継がれます。
arg2 が無指定だった場合は、INPUT 行ごと省略します。
  • ・実際のアクセス時には、ユーザエージェント等付随する情報も利用可能です。
  • ・コンテンツサーバへのアクセスの際、UTN 機能(※)は利用できません。 利用したい場合は、前後の画面で取得してください。
    • ※UTN 機能
    • iモード対応HTML3.0 以降で携帯電話の個体識別情報を取得する機能です。 詳細は、弊社ホームページ「作ろうiモードコンテンツ」をご覧下さい。 (http://www.nttdocomo.co.jp/p_s/imode/tag/index.html)

アクセス例

画面①のメニュー名「この辺のお店」がオープンiエリア対応メニューとします。
URL を” http://△△△.co.jp/abc.pl”に、”USR=TARO”という引数をエリアコードと共に送信し、「エリア情報検索結果画面」(画面③)を受信するという一例です。

a.「この辺のお店」選択

画面例の場合、メニュー部分の記載は次のように記述します。

・エリアコードのみ利用する場合

<A
HREF=“http://w1m.docomo.ne.jp/cp/iarea?ecode=OPENAREACODE
&msn=OPENAREAKEY&nl=http://△△△.co.jp/abc.pl&arg1=USR%3D
TARO”>この辺のお店</A>

    ※A タグの代わりにFORM タグでも記述可能です。

・基地局情報を元に測位した緯度経度情報を利用する場合(posinfo 指定)

<A
HREF=“http://w1m.docomo.ne.jp/cp/iarea?ecode=OPENAREACODE
&msn=OPENAREAKEY&nl=http://△△△.co.jp/abc.pl&arg1=USR%3D
TARO& posinfo=1[or 2] >この辺のお店</A>

    ※A タグの代わりにFORM タグでも記述可能です。

b.エリア情報送信確認画面(画面②)表示

iモードサーバより画面②を受信します。画面の冒頭にエリアを 表示しています。
ユーザに、コンテンツサーバへエリアコードを送信して良いかを確認します。
OK(承諾)ボタンを押せばコンテンツサーバへエリアコードを送信します。


c.承諾(OK ボタン)

ユーザはこの画面を確認し、コンテンツサーバに対して、エリア
コードを送信してよければOK(承諾)ボタンを押します。
コンテンツサーバには次の内容で携帯電話からアクセスされます。

・エリアコードのみ利用する場合

<FORM method=“post” action=“ コンテンツサーバへの遷移先URL(画面③)”>
<INPUT type=“hidden” name=“AREACODE” value=“05900” >
<INPUT type=“hidden” name=“USR” value=“TARO” >
<INPUT type=“submit” name=“ACTN” value=“OK”>
</FORM>

    コンテンツサーバへアクセスするソースイメージ(赤坂:05900 の場合)

・基地局情報を元に測位した緯度経度情報を利用する場合(posinfo 指定)

<FORM method=“post” action=“ コンテンツサーバへの遷移先URL(画面③)”>
<INPUT type=“hidden” name=“AREACODE” value=“05900” >※
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="LAT" VALUE="+48.33.32.333">
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="LON" VALUE="+48.33.32.333">
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="GEO" VALUE="wgs84">
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="XACC" VALUE="1[or 2 or 3]">
<INPUT TYPE="HIDDEN" NAME="POSINFO" VALUE="1[or 2]">
<INPUT type=“hidden” name=“USR” value=“TARO” >
<INPUT type=“submit” name=“ACTN” value=“OK”>
</FORM>
  • コンテンツサーバへアクセスするソースイメージ(赤坂:05900 の場合)
  • ※posinfo=2 の場合、AREACODE パラメータ(<INPUT type=“hidden” name=“AREACODE”value=“05900” >)は送信されません。

d.エリア情報検索結果画面(画面③)表示

cでアクセス時に取得したareacode パラメータ及び緯度経度情報パラメータとUSR パラメータを参照して該当するデータを絞り込みます。

このようにオープンiエリア対応とは、コンテンツサーバで最大505 のエリアコード及び緯度経度情報が付加されたURL に、対応した画面(エリア情報検索結果画面)を返す仕組みということです。

エラーメッセージ

オープンiエリアに関するエラーメッセージとしては、次のものがあります。

 

<エラー詳細>

エラーメッセージ 意 味
・エリアが特定できませんでした。
・位置情報が特定できませんでした。
携帯電話と接続している基地局が工事等の理由により該当エリアがオープンiエリアに対応していない場合に表示
されます。
登録には時間がかかるため、少し場所を移動してお試し下さい。
・パラメータ不正のため接続できませんでした。 HTML のパラメータ誤りがある場合に表示されます。
コンテンツサーバ側HTML の記述を、確認して下さい。
Code:600
・海外ではご利用になれません。
This service is only available in Japan
国際ローミング時にi エリアを利用した場合に表示されます。
※国際ローミング時にi エリアの利用はできません。
  • ※ その他コンテンツサーバの状況によって「FileNotFound」等が表示される場合があります。

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