iOS 5:位置情報サービスについて
位置情報サービスは、位置情報を利用する App (マップ、カメラ、Safari、その他の Apple 社製または他社製 App) と Web サイトで、モバイル、Wi-Fi1、および全地球測位システム (GPS)2 の各ネットワークからの情報を利用して、大まかな現在位置を決定します。
たとえば、App がお客様の位置データと位置検索クエリを使用して近くにある喫茶店や映画館を探したり、デバイスが現在の位置に基づいてデバイスの時間帯を自動的に設定し たりします。このような機能を使用するためには、デバイスの位置情報サービスを有効にし、それぞれの App や Web サイトが位置情報データを使用できる許可を与える必要があります。
注意:安全目的のために、位置情報サービスを有効にしているかどうかにかかわらず、救助に役立つように緊急電話で iPhone の位置情報が使用される場合があります。
位置情報の正確さについて
ご利用のデバイスと使用できるサービスによって、位置情報サービスはモバイルデータ、Wi-Fi、および GPS からの情報を組み合わせて使用し、現在位置を決定します。GPS 通信衛星の視界内に入らない場合、デバイスはクラウドベースの Wi-Fi3 とモバイル基地局の位置を使ってユーザの位置を検出します。
マップなどの画面上に位置を表示できるアプリケーションにより、おおよその現在地が青いマーカーで示されます。現在地を正確に特定できない場合は、 マーカーの周りに青い円も表示されます。円のサイズはユーザの現在地がどれだけ正確に特定できたかによって異なります。つまり、円が小さいほど正確である ということになります。
注意:位置情報サービスがオンのときは、紫色または白色の矢印アイコンがステータスバーに表示されます。
地図、経路、および位置情報の App は、データサービスを利用しています。このようなデータサービスは変更される可能性があり、地域によってご利用いただけない場合があります。そのため、地 図、経路、位置情報が利用できない場合や、情報が不正確または不完全になる可能性があります。デバイスが提供する情報と周囲の状況を比較し、違いがある場 合は標識に従ってください。
追加情報
iOS 4 の位置情報サービスの詳細については、こちらの記事 を参照してください。
「位置情報サービス」のオン/オフを切り替える
位置情報サービスは、「設定」>「位置情報サービス」でオン/オフを切り替えられます。位置情報サービス は「設定アシスタント」のプロセスでオンにすることもできますが、後で位置情報サービスの設定の際にもオンにできます。この機能を利用しない場合、または バッテリー寿命を節約する場合はオフにできます。どのアプリケーションやシステムから位置情報サービスデータにアクセスできるようにするかも個別に管理で きます。たとえば、すべての Web サイトに対して位置情報サービスをオフにするには、Safari App の位置情報スイッチをオフにします。
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設定>位置情報サービス |
設定>位置情報サービス>システムサービス |
位置情報の警告をリセットする
位置情報の警告とは、App (カメラ、コンパス、マップなど、および位置情報を利用する他社製の App) で位置情報サービスを利用するときに、それらの App から出されるリクエストのことです。はじめて位置情報サービスデータにアクセスする必要が出てきたときに、位置情報の警告が App に表示されます。「OK」をタップすると、必要に応じて App で位置情報サービスを利用できるよう許可が与えられます。「許可しない」をタップすると、それ以降 App が位置情報サービスデータにアクセスできなくなります。
位置情報サービスはいつでも無効にできます。その場合は、「設定」>「位置情報サービス」とタップし、位 置情報サービススライダを使ってすべての位置情報サービスをオフにします。デバイス上で、各項目または位置情報対応 App ごとにスライダをオフにすることもできます。すべての Web サイトに対して位置情報サービスをオフにするには、Safari App の位置情報スイッチをオフにします。「システムサービス」をタップし、デバイス上の位置情報に基づくシステムサービスごとのスイッチをオフにすることで、 デバイス上の位置情報に基づくシステムサービスを無効にすることもできます。
位置情報サービスをオフにした場合は、次回アプリケーションでこの機能を利用しようとするときに、もう一度オンにすることを求められます。
GPS の精度の向上2
GPS の精度は、可視 GPS 通信衛星の数によって異なります。すべての可視通信衛星を特定するには数分かかり、精度は徐々に上がっていきます。GPS の精度をさらに上げるには、次のようにします。
- デバイスに設定されている日付、時刻、および時間帯が正しいこと確認します。確認するには、「設定」>「一般」>「日付と時刻」の順にタップします。可能であれば「自動設定」をオンにしてください。
- 重要:コンピュータ上の誤った設定は、デバイスにも同期されます。デバイスと同期しているすべてのコンピュータの日付、時刻、および時間帯が正しいことを確認してください。
- 携帯電話ネットワークまたは Wi-Fi ネットワークに接続されていることを確認してください。いずれかのネットワークに接続されていれば、デバイス上の Assisted GPS (A-GPS) によって可視 GPS 通信衛星の特定が迅速に行われ、Wi-Fi または携帯電話ネットワークによって最初に確定された位置情報が提供されます。
- 注意:位置情報サービスではマイクロセル (またはフェムトセル) はサポートされていません。
- 複数の方向のクリアな水平ビューを維持します。壁、車の屋根、高い建物、山などの障害物により GPS 通信衛星の視界が遮られている場合があります。このような場合は、GPS 通信衛星が再び可視となるまで、デバイスは自動的に Wi-Fi またはモバイルネットワークを利用して、位置を特定します。
クラウドベースのWi-Fi と基地局位置サービス
「位置情報サービス」がオンの場合、デバイスは、公衆 Wi-Fi アクセスポイントとモバイル通信網の基地局の位置情報のクラウドソースデータベースを補強するために、近くの公衆 Wi-Fi アクセスポイントとモバイル通信網の基地局のジオタグ付きの位置情報を、匿名の暗号化された形式で Apple に送信します。さらに、物理的に移動 (車で旅行など) しているときに「位置情報サービス」がオンになっている場合、GSP が有効になっている iOS デバイスは、クラウドソースの道路交通情報データベースを構築するため、GPS の位置情報と走行速度の情報も、匿名で暗号化された形式で Apple に定期的に送信します。Apple が収集するクラウドソースの位置情報データは、個人を特定しない形式で収集されます。
データ使用状況
他社の App や Web サイトが現在の位置情報を使用することを許可する場合、それぞれの条件、プライバシーポリシー、および運用に従うことになります。App や Web サイトの条件、プライバシーポリシー、および運用を確認して、位置情報などの情報がどのように使用されるかを理解してください。Apple が収集する情報は、Apple のプライバシーポリシー (www.apple.com/jp/privacy 参照) に従って取り扱われます。
注意:
- モバイル接続のない iOS デバイスは、位置情報サービスに Wi-Fi のみ (Wi-Fi ネットワークが利用可能な場合) を使用します。
- GPS は iPhone および iPad Wi-Fi + 3G モデルで利用できます。
- 中国で販売された iOS デバイスでは、Wi-Fi の代わりにワイヤレス LAN (WLAN) という言葉が使われている場合があります。すべての中国向け iPhone モデルが WLAN に対応しているとは限りません。詳しくは、こちらの記事 を参照してください。
重要:Apple 以外の他社製品に関する記述は、情報提供のみを目的としており、Apple による支持または推奨を意味するものではありません。詳細については、「ベンダーに関する情報を見つける」を参照してください。